出来事の「肯定的意図」を把握する

いつもお読みいただきありがとうございます。

昔お世話になったオペラの先生が、「僕が舞台に立つ時、家族や身近な人には、一番後ろの席の舞台からは見えない位置に座ってもらうことにしているんだ」と言っていたことがありました。

オペラといえば、男女の熱烈な愛の歌が醍醐味。

「自分の素を知る家族が目の前にいたら、とてもじゃないけど演じられないでしょ!」と笑いながらに言っていたものでした。

そう、家族ってありがたいものですけど、その近さゆえの難しさもあるのです。甘えや照れ、慢心が起こりやすいからです。

なかでも親子関係というのは、人間関係の中で最も難しいものだともいわれます。

身近な存在であるがゆえに、自分の理解を超えた行動に出会った際には、「一体なぜそんなことをするの」と思わず責める言葉が出てしまいそうになる。

 

「こうすべきである」とか、「それは間違っている」などのモノサシが働いてしまっているのですね。

起きている出来事や行動に対し、「いい・悪い」「正しい・正しくない」で見る癖がついているのです。

 

もしあなたが、「正しくない」道を進もうとしている誰かを「正しい」道へ誘おうとするなら、それはきっと抵抗や反発を生むでしょう。

人は、支配されることを嫌うから。あくまで自主的に、自分の意思のもとに行動したいのが人間なのですね。

そんなとき、「全ての行動・症状には肯定的意図がある」という事を知っておくことが、相手への理解を深めてくれるでしょう。

肯定的意図とは、無意識が真に求めている欲求のこと。

 

例えば、

「不登校」であれば「親に振り向いてほしい、自分を守る」

「暴力」であれば「注目されたい」

「喫煙」であれば、「ほっとしたい」

「深酒」であれば「ストレス解消」。

深く掘り下げていくと、自己防衛、自己承認、愛情、あたりに行きつくことが多いようです。

一見マイナスの行動も、無意識にしてみればプラスの何かを得ているからこそ、

その行動を取り続けるわけです。

 

その行動を解消したいというのであれば、この「肯定的意図」を把握し、代わりになる「健全な行動」を取り入れることが変わっていくきっかけになります。

 

この「肯定的意図」という考え方を知っていれば、自分と違った価値観の持ち主に出会った時も、受け入れることがとても楽ですよ。

 

そして自分自身にも使えます。

 

「変えたい何か」がある時に、肯定的意図を満たす「健全な行動」を取り入れることで、新しいスタートを切ることが出来るでしょう。

 

表面的な対処ではなく、一つ深い層からのアプローチ。

本当の自分は何を求めているのか知ることは、人生を変えていく大切な一歩になるのです。

 

ではまた。

皆様の人生を応援しています。

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