母親との関係 ~自立と依存(1)

先日お会いした50代のN美さんのお話です。

 

N美さんは金融関係の営業として、長年キャリアを積んできています。その強みは責任感と信頼。お客様からは絶大な支持を受けていて、びっくりするくらい成績優秀でした。

 

でも、年々、金融の制度変更で、お客様に心から勧めたいと思える商品がなくなってしまったというN美さん。思い切って勤めていた会社をやめ、独立することを決めたのです。

 

その時、「裏切りだ」と攻めてきたお客様もあったとのこと。信頼が篤かったがゆえの出来事ですが、N美さんは、お客様とはお互いが依存しあう「共依存」の関係にあったような気がする、と振り返ります。

 

そして独立したN美さんは更なる壁にぶつかります。その時初めて、いかに自分が会社に守られていたかを痛感するのです。

 

全て自分で決めていかなければならない環境に自ら身を置いたのに、動けない。

「自分で自分に許可を出せない」状態にあるようでした。

 

じっくりお話を伺うと、幼少期の母親との関係に原因がひそんでいるようです。

 

お母様は、娘の行動を全て支持を出していたの事。

 

行く学校、着る服、勉強のこと・・・、

 

自分で自分の事を決められなくなったのは、母のせい、とN美さんは断言しました。

「自分がしっかりしていないと、母にされたように“支配”される」と決めつけてしまっている部分もありました。

 

“支配”されないために過剰に自立し、そのために、優秀な社会人人生の中でも、たびたび人間関係のトラブルに巻き込まれたこともあったようです。

 

母親との関係が癒されていないまま、社会に出て、人間関係にそのトラウマを映し出してしまう、典型的なパターンでした。

(続く)

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